光はやわらかく、街は少しだけ早足になります。
前に進もうとする空気。
新しい予定。新しい役割。新しい人間関係。
けれど体は、まだ冬の延長線にいます。
気温差と自律神経
朝は冷え、昼は緩み、夜にまた下がる。
この揺れに合わせて、自律神経は一日中働き続けます。
がんばっている自覚がなくても、
体の中では調整が続いている。
だから春は、
「元気なはずなのに、なんとなく重い」
という感覚が出やすい季節です。
それは弱さではなく、反応です。
新生活ストレスは静かに積もる
春は希望の季節と言われます。
でも希望は、変化とセットです。
変化は、緊張を生みます。
環境が変わらなくても、
周囲の空気が変わるだけで、人は無意識に力が入ります。
前向きだからこそ、疲れる。
これが春特有の疲れ方です。
“攻める食事”は今いらない
元気を出そうとして、
刺激の強いものや、勢いのある味を選びたくなる。
けれど今の体に必要なのは、
アクセルではなく、調律。
濃さよりも澄み。
速さよりも温度。
量よりも巡り。
攻めるのは、もう少し先でいい。
春の整え煮
新玉ねぎと根菜の鶏出汁含め
材料(2人分)
・新玉ねぎ 2個
・鶏もも肉 1枚
・ごぼう 1/2本
・れんこん 5cm
・人参 1/2本
〈鶏出汁〉
・水 800ml
・鶏ガラ 1羽分 または 手羽元4本
・生姜 1かけ
・酒 大さじ2
・塩 小さじ1前後
① 鶏出汁を引く
- 鶏ガラは下茹でして血合いを落とす。
- 水・生姜・酒とともに弱火で40分。
- 濁らせない。沸かさない。
静かな火で引いた出汁は、
冷めても角が立ちません。
塩は最後に、0.7〜0.8%程度を目安に整えます。
② 根菜を下ごしらえ
・ごぼうは斜め切り、軽く水にさらす
・れんこんは厚めの半月
・人参は乱切り
“少し大きめ”がポイント。
噛む時間を残します。
③ 煮る
- 根菜を出汁で先に10分
- 鶏もも肉を大きめに切って加える
- 最後に丸ごと、または半割りにした新玉ねぎ
さらに15分、弱火で含めます。
新玉ねぎは煮崩さない。
中心がとろりと透けたら止め時。
④ 仕上げ
味を見て、塩で微調整。
必要なら薄口をほんの数滴。
器に盛り、
上から出汁をたっぷり。
黒胡椒ではなく、
最後にほんの少しの生姜すりおろしが春向きです。
